合同会社設立でfreeeとマネーフォワードのどちらを使うべきか迷っているなら、この記事を読み終えた後に答えが出ます。私はAFP・宅地建物取引士として、2026年に東京都内で資本金100万円の合同会社を設立した際、両サービスを実際に操作して比較しました。料金・定款作成・電子定款認証・会計連携・サポートの5項目に絞り、実務視点から解説します。
freeeとマネーフォワードの合同会社設立費用を徹底比較
基本料金と追加費用の全体像
まず結論を先に言うと、2026年時点で「法人設立freee」は設立サービス自体の利用料が無料、「マネーフォワード クラウド会社設立」も同様に無料です。どちらも収益の軸を設立後の会計・給与サービスへの継続課金に置いているため、設立フェーズの入口コストは抑えられています。
ただし「無料=費用ゼロ」ではありません。合同会社設立費用として必ず発生するのは、登録免許税6万円(資本金の0.7%、最低6万円)と、電子定款認証を使わない場合の収入印紙4万円です。電子定款認証に対応すれば印紙代は不要となり、実質的な法定費用は6万円に抑えられます。
私が法人設立した際に最初に見落としたのが、公証役場への手数料です。株式会社では公証人認証が必要で数万円かかりますが、合同会社の定款は公証人認証が不要なため、この費用は発生しません。保険代理店時代にフリーランスの相談を受けていた際も、「株式会社と合同会社で費用がこんなに違うのか」と驚かれるケースが頻繁にありました。
有料オプションと隠れコストの比較
freeeとマネーフォワードどちらも、設立後に会計ソフトをそのまま使い続ける場合は月額費用が発生します。freeeのスタータープランは2026年時点で月額2,980円(税抜)、マネーフォワードのスモールビジネスプランは月額2,980円(税抜)と、価格帯は拮抗しています(各社公式サイト参照、料金は変更の可能性あります)。
私が実際に使って気になったのは、freeeの場合はfreee会計との連携を前提とした設計になっており、別の会計ソフトを使う場合にUIの恩恵を受けにくい点です。マネーフォワードは会社設立サービスとクラウド確定申告・クラウド会計を独立したサービスとして提供しているため、組み合わせの自由度が高いと感じました。
私が法人設立で直面した定款作成の落とし穴
東京都内での設立手続きで痛い目を見た話
2026年の初頭、私は東京都内でインバウンド向け民泊事業を法人格で運営するために合同会社を設立しました。資本金は100万円に設定し、まずfreeeの設立フローを試しました。画面の指示に従って事業目的を入力していく作業自体はスムーズだったのですが、民泊事業特有の「住宅宿泊事業法に基づく旅行者への宿泊スペース提供」という文言を定款の事業目的にどう落とし込めばいいのか、ツール上では判断できませんでした。
結局、司法書士に定款の事業目的の文言確認だけを依頼し、別途2万円ほどを支払いました。これは私の準備不足でもありましたが、事業内容が一般的なEC・コンサルティング以外の場合は、自動生成された定款をそのまま使うのは慎重にすべきだと、身をもって学んだ経験です。マネーフォワード会社設立も同様の構造なので、特殊な業種の方は専門家への相談を組み合わせることを推奨します。
マネーフォワードの定款作成フローで感じた差異
その後、比較検証のためにマネーフォワード クラウド会社設立でも同条件の定款作成フローを試しました。入力ステップ数はfreeeとほぼ同等ですが、マネーフォワードの方が各入力項目に対する「なぜこの情報が必要か」の補足説明がやや丁寧だという印象を受けました。
特に目的欄の入力補助として、業種別の事業目的例文が参照できる点は実用的でした。ただし、これはあくまで「参考例」であり、登記が通るかどうかの法的保証ではありません。定款の記載内容が将来の事業展開に影響することもあるため、法人化サービス比較の観点では「入力しやすさ」だけで判断せず、自社の事業内容と照合する作業が不可欠です。
電子定款認証の対応範囲と手続きの違い
freeeの電子定款認証はどこまでカバーするか
合同会社の電子定款認証は、株式会社と異なり公証役場を経由しません。電子署名付きの定款をPDFで作成し、登記申請時に添付する形になります。法人設立freeeはこのフローをオンラインで完結できるよう設計されており、マイナンバーカードを使った電子署名の手順もガイド付きで進められます。
私が実際に試した際、マイナンバーカードの電子証明書を読み取るためのICカードリーダーが手元になく、スマートフォンのNFC機能で代替する方法に切り替えました。freeeのアプリはこのスマートフォン経由の署名に対応していましたが、機種によっては読み取りが不安定なケースもあるようです(私の場合は3回試してようやく成功しました)。
マネーフォワード会社設立の電子認証対応と実用性
マネーフォワード クラウド会社設立も電子定款認証に対応しています。手順の大枠はfreeeと共通ですが、登記申請書類一式をダウンロードして法務局に持参・郵送する「書面申請」と、オンライン申請のどちらにも対応した案内が用意されている点で選択肢が広いと感じました。
オンライン申請には「申請用総合ソフト」(法務省提供)のインストールが必要で、これはfreeeもマネーフォワードも共通の課題です。パソコン操作に慣れていない方には少々ハードルが高く、保険代理店時代にフリーランスの相談者から「オンライン申請の途中で詰まって諦めた」という話を何度か聞きました。こうした場合は、司法書士への依頼も現実的な選択肢の一つです。詳しくは法人化せず節税できる10の方法|フリーランス必読も参考にしてください。
設立後の会計連携機能を実務視点で評価する
法人設立freeeと会計freeeのシームレス連携
freeeの強みは、法人設立から日常の会計処理・確定申告・給与計算まで、同一プラットフォームで完結できる点にあります。設立時に入力した会社情報がそのまま会計freeeに引き継がれるため、改めて基本情報を入力し直す手間が省けます。
私の法人では、民泊の宿泊収入を管理する際にfreeeの自動仕訳機能を一時期使っていました。銀行口座やOTA(旅行予約サイト)からのデータ取込みは便利でしたが、民泊特有の「清掃費用の按分」や「外国人旅行者への消費税免税対応」など、イレギュラーな処理では手動修正が必要でした。あくまで汎用会計ソフトである以上、業種特有の処理は自分でルールを設定する必要があります。
マネーフォワード クラウド確定申告との連携メリット
マネーフォワードのエコシステムも、会社設立から会計・給与・経費精算まで一貫して使えます。特に注目したのが、マネーフォワード クラウド確定申告との連携です。法人の決算処理だけでなく、役員個人の確定申告データとも連動させやすい設計になっており、私のように法人と個人事業を並走させているケースには扱いやすいと感じました。
連携できる金融機関数や外部サービス数は、一般的にマネーフォワードの方が多いと言われています(マネーフォワード公式サイト参照)。ただし、連携数の多さがそのまま使いやすさにつながるわけではなく、自分がよく使うサービスが対応しているかを事前に確認するのが現実的な判断基準です。開業1年目の確定申告|注意すべき5つのポイントでは具体的な連携サービス一覧も紹介しています。
私が選んだ決め手3点とまとめ
freeeとマネーフォワードの選び方:3つの判断軸
- 設立後の会計ソフトをfreeeに統一したい場合:法人設立freeeからそのまま移行するのが効率的です。同一エコシステムで管理できるため、データ連携のトラブルが起きにくく、操作に慣れるまでの学習コストを抑えられます。特にfreee会計を既に個人事業主として使っていた方は、法人化後もそのまま使えるため移行コストが小さい選択肢です。
- 複数の会計・給与サービスを使い分けたい場合:マネーフォワード会社設立の方がオープンな設計で、他社ツールとの組み合わせに柔軟に対応しています。私の法人のように複数の収入源を持つ場合や、既存の会計フローを大きく変えたくない場合に向いています。
- 電子定款認証をオンラインで完結させたい場合:どちらのサービスも対応していますが、スマートフォンでのマイナンバーカード読み取りの安定性や、申請用総合ソフトとの連携手順の分かりやすさを事前に確認することを推奨します。機種依存の問題が発生する可能性があるため、余裕をもったスケジュールで臨むのが賢明です。
設立後の確定申告まで見据えた選択をすること
AFP・宅地建物取引士として多くの個人事業主・フリーランスの相談に関わってきた経験から言うと、法人設立サービスの比較は「設立の瞬間だけ」で判断するのは得策ではありません。設立後に毎月使う会計・確定申告ソフトとの相性が、長期的なコストと手間を大きく左右します。
私自身は、法人の決算処理と役員個人の確定申告を効率化する観点から、現在はマネーフォワード クラウド確定申告を中心に活用しています。銀行口座・クレジットカードの取引データを自動で取り込み、仕訳を効率化できる点は、民泊事業のように取引数が多い業態にとって実務的な助けになっています。もちろん、税務判断は税理士への相談が前提ですが、日常的な帳簿管理の負担を下げる効果は体感として大きいです。
合同会社設立を検討しているなら、設立サービスと会計ソフトをセットで選ぶことを推奨します。設立後の会計処理を見据えてサービスを選びたい方は、まずマネーフォワード クラウド確定申告の機能を確認してみてください。無料プランから試せるため、実際に操作感を確かめてから判断できます。個人差はありますが、フリーランス・個人事業主の方から「帳簿付けの時間が短縮された」という声が多く聞かれます。
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の投資・税務・法務行為を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点の情報に基づきますが、最新情報や個別具体的な判断については、各分野の専門家(税理士・弁護士・宅建士・FP等)または公的機関にご相談ください。
【執筆・監修】
Christopher(AFP / 宅建士 / TLC)- 金融・不動産・法人実務の実体験ベースで執筆
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